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Lightroomの白レベル、黒レベル、ハイライト、シャドウはヒストグラムで理解をする。(写真・映像修行記 #35)

Lightroomでは様々なパラメータがありますが、その中でも白レベルとハイライト、黒レベルとシャドウは文字では理解しづらいものがあります。直感的に理解をするにはヒストグラムを見て操作をすることです。

つまり、ヒストグラムでこれら4つのパラメータの理解がより明確になり、さらに、白飛び、黒つぶれ警告と併用して操作することで、ワンランク上の現像が可能になります。

Lightroomのヒストグラムを見よう

Lightroomの右上にはこのような表示のウインドウがありますね。これがヒストグラムです。視覚的に理解をするために大変重要です。

ヒストグラムとは、写真の表現の分布を表してるんです。横軸は、左から黒、右には白の量を表しています。だからその中間は明るい灰色や暗い灰色の量が同時に見られるのです。当然この分布が左に偏っていれば黒っぽい画像、右に偏っていれば白っぽい画像ということになります。このヒストグラムは赤い部分が少ないですが、黄色と青色の分布もわかりやすく表示されています。この例ではやや白っぽい部分は青みの分布がおおく、更に白っぽいところは黄色みが目立つというところです。

この部分にマウスカーソルを持っていくといろんなことが直感的に理解できるようになります。

マウスカーソルとヒストグラムの関係

実際にLightroomを起動して適当な写真で現像モードにしてみながらヒストグラムのところにマウスカーソルを持っていってください。

  • 左端にマウスカーソル:ヒストグラムの直下にあるデータのところに黒レベルと数値が現れます。
  • 左端からやや右側にマウスカーソル:ヒストグラム直下にあるデータのところにシャドウと数値が現れます。
  • 中央にマウスカーソル: ヒストグラム直下にあるデータのところに 露光量と数値が現れます。
  • 右端からやや左側にマウスカーソル: ヒストグラム直下にあるデータのところに ハイライトと数値が現れます。
  • 右端にマウスカーソル: ヒストグラム直下にあるデータのところに 白レベルと数値が現れます。

このように基本補正の階調に関する5つのパラメータに対応するようになってるのです。コントラストはここでは操作できないようです。

ヒストグラムの両端の上にある△について

△アイコンと、白飛び警告、黒つぶれ警告の関係。白飛び、黒つぶれをわかりやすくするためにパラメータを極端に振っています。
今回は太陽と影が入ったこのようなダイナミックレンジの広さが問われる写真をサンプルにしています。通常の撮影では白飛び黒つぶれをこのような極端に出るような条件はあまりないでしょう。

黒つぶれと白飛びの警告を表示します。だから、大変重要な意味があります。黄色い線で関係を示しています。この三角はクリックすると、警告表示のON/OFFになるトグルスイッチになっています。ONのときは△の周りの四角い枠が表示されます。そして、白飛びは赤く表示され、黒つぶれは青く表示されながらヒストグラムの 白塗り三角は飛んでる部分が写真の中にあることを示してくれます。おかげで、画像を拡大した一部に飛んでる部分が潜んでることもわかります。

この白飛び、黒つぶれを減らすことに着目します。

再びマウスカーソルをヒストグラムのところへ

コントラスト以外の5つのパラメータを調整したものです。

パラメータの操作はヒストグラム上でマウスを左クリックしながら左右に動かすことでできます。基本補正のパラメータの数値のスライドバーを動かすより直感的です。動かせばヒストグラムも白飛び、黒つぶれ警告も連動して変化します。

上記の例では、左端でマウスをドラッグしながら黒つぶれ警告が出ないように動かしますね。黒つぶれは主に黒レベルを下げることで対応できますが、シャドウと露出のパラメータも若干効いてきます。だから、先に黒レベルを下げて、シャドウと露出量のパラメータをヒストグラム上で操作します。

白飛びも同様な方法で消していくのですが、この場合は太陽が真ん中上の方にある写真なので、白飛びは完全に消せませんし、白レベル警告は一部残ったままにしています。これは完全な黒つぶれや白飛びが強く出てしまった画像の修正には限度があることを示しています。

コントラスト操作

ヒストグラム上で操作ができないので、基本補正パネルのコントラストのスライドバーを動かして適当に決めてやります。今回はコントラストを少し下げてみて柔らかくしています。

オリジナル画像と比較

オリジナルの写真、パラメータは全く操作していないもの。
基本補正の階調に関する6つのパラメータを操作した結果のもの。

山並みの階調とソーラーパネルの階調が表現されていることがブログ上でも確認できます。

ヒストグラム上のマウス操作で5つのパラメータを先に操作して、最後にコントラストをスライドバーで調整しています。これら以外のパラメータは操作してないです。

最後に

端的にまとめますと、

  • 黒レベル→黒つぶれを減らすために使う。
  • シャドウ→黒っぽいところの階調を調整するために使う。
  • 白レベル→白飛びをへらすために使う。
  • ハイライト→白っぽいところの階調を調整するために使う。

Lightroomの現像プロセスとして最初にヒストグラムで露光量も含めた5つのパラメータを操作をするのがあと調整しやすいことも付け加えておきます。調整するときは白飛び警告と黒つぶれ警告の表示もONにすることで操作が楽になります。この後に彩度やトーンカーブなどをいじるといいんだなと思ってますね。

僕も以前は4つの白と黒に関するパラメータの理解がふわふわしたものでしたが、 このヒストグラム表示の活用して、明確に意味がわかるようになりました。ヒストグラムでの操作とあと、トーンカーブの操作で階調表現が作者が表現したいものに調整しやすくなってます。

最終更新日 : 2021-01-24