三角レフ板, カラーチェッカーなどを使い始めた (写真・映像修行記 #24) で三角レフ板を買ったことは書いたけど、花の写真や人の写真を取るときに活用しています。アマゾンなどで売ってる三角レフ板や丸レフ板は5色 ( 白、黒、金、銀、ディフューザー(薄白)) で利用できるけど、それぞれで効果が違ってきてる。その例を見せます。
今回使ってる三角レフ板
以前に紹介したアマゾンで買った三角レフ板を利用しています。80センチクラスの三角レフ板ですが、折りたたみが可能です。ただしバックパックに入れて持ち歩こうとなると、やや大きいと感じます。
車以外の移動で軽量化して持ち歩きを意識するならば60cmクラスのほうが折りたたんでもより小さくなるので有利です。おすすめサイズは用途で変わるのです。小物撮影や花のクローズアップでの利用だったら小さいもので十分。三角レフ板は一応三脚ネジ穴があるので、トラベル三脚で固定して使いやすい。(重心が上になりやすいので風の強いときや重心に注意ですよ。)
youtubeでビデオ探して折りたたみは何度かすればなれます。たたみ方がわかるとボックスなどもすぐにたためるようになりますよ。
5色タイプはどこのメーカーでも違いはなさそうですから、消耗品だと考えて購入されるといいです。
レフ板の色
このレフ板タイプでカバーが銀と黒が外側、金と白が内側なことで、使い勝手が落ちる。(一般的に白と銀を多用しやすいためです。)しかし、この構造で何故売られてるのか?をよく考えると、生地の裏面からの色移りを考えたものなんだろうと思ったかな。
白色の後ろが銀なのは、その理由です。仮に白の後ろが金だったら、白いレフ板がやや黄色みが出やすいでしょうし、後ろが黒だったらグレーがかった白になりやすいということなのでしょう。ポータブルですから厚い生地ではないですからね。
ちなみに、白のレフ板や拡散板は汚れたときはキッチンの漂白剤を少しティッシュにつけて、軽く拭いてやると汚れは取れます。もちろん、漂白剤を残さないように後処理で濡れ布巾で少し拭いて乾かすと良いです。
レフ板として利用したときの作例
利用環境
具体的にはカメラを三脚で固定して下からレフ板を花に当てるように撮影しています。
今回は、白い花を真ん中に添えて、スポット測光で +2EVの露出補正を施しています。EOS 80Dのスポットは真ん中固定なので、真ん中に花が入っています。
通常白は露出補正を+2 1/3 から +2 2/3するのですが、 若干影があるので、補正を+2にして弱めにしてます。
レンズはEF-S 18-135mm IS USM で135mm、f/11です。絞り優先AEを使ってますので、1/320から1/200秒ほどのシャッタースピードになっています。ホワイトバランスは太陽光にして、ピクチャースタイルはディテール重視、オートライティングオプティマイザをOFFにしています。 RAW撮影でDPP4にてレタッチは何もせずに現像しています。
レフ板なし
撮影例は今回このような花(サフィニアフリル)を使ってます。他の例との違いで特に注目してほしいのは花びらの下にある花托(かたく)の影のところ、そして、前方左にある葉の下の影に注目してみてください。
今回は快晴の昼間なので5月とはいえ強い太陽光で影が強いものになってます。
黒色レフ板
この撮影条件ではほとんど効果はないです。土のところでの撮影なので、キラキラ反射面がないためです。だから、レフ無しと殆ど変わらない。ヒストグラムを見ると若干影の黒い部分が多くなりますが、この場合は視覚的な効果は殆ど無いです。この撮影用途じゃなくて別の撮影用途向けと言えますね。
銀色レフ板
全体的に明るく感じますね。 花托の影の部分は白さが目立ちますし、葉の影のやや明るくなってます。全体的にも暗部が明るくなってますし、当然影のところの色乗りも良くなります。花托のところの明るさから下から明るい光があたってるなと感じるくらいになりますね。
白色レフ板
銀色のときと比べて影がやや濃くなることがわかりますね。ただ、花びらの影の部分は銀色のときとあまり変わらないですね。少しシャッタースピードが速くなったので1/200ならば全体がもう少し明るくなると思います。
注意点はあります。銀レフも強い反射がスポットのように当てることも可能で範囲が大きくないので、使い方で効果が変わる部分ということです。白色では自然な反射にできるのですが、銀色で強い効果が出るときは、下からもライトがあたってるような目立った影響が出せるという点ですね。ライトのような強い光になる効果が良いか悪いかは撮影するときの使い方次第ですね。
拡散板をレフ板として利用
白色レフ板ほどではないですが、レフ板なしや黒レフ板のときと比べてみると、花托の明るさが明確に違っています。メリハリは出せるけど、暗いところも持ち上げることが可能です。
金色レフ板
金色のレフ板は全体的に黄色みがかかって、白よりは優しい色調になりますね。シャッタースピードも早めになってますが、銀色よりは花托が明るく感じます。心理的にはホッとするような色調に変わりますね。
レフ板の色違いのまとめ
黒は今回効果的な例ではなかったですが、反射を遮るときには使いやすいものです。特に光沢面の余計な反射を抑えて、格好いいものをより格好良くとる(物撮り)でつかわれます。これは記事をアップデートするときに画像を増やすことを考えます。
白とディフューザーは反射量が若干変わるけど、太陽光の強い光でも若干の違いが分かる程度なので、弱い光でのレフ板利用では更に違いは感じ辛いでしょうね。強いフラッシュ光のときは、太陽光での違いは参考になると思います。
金色は色味が黄色みを帯びて反射の効果は強く出ます。個性のあるレフ板ですが、温かい色調を使い時には考慮してもいいなと思うものです。
使ってて例は示せてませんが、金色や銀色といった反射率が高いものはスポット光的な強さが出てきますので、反射させる範囲によって明るさがぜんぜん変わることも取扱い注意な点です。
ディフューザーとして使う
作例がレフ板のときと違っていますが、左の花が同じものです。撮影環境もは同じですが、太陽と花の間の花に近いところに、三角レフ板ディフューザーをおいて撮影しています。太陽の位置(高さと角度が少し低い)が30分ほど違ってるかな。撮影時は若干適性露出より暗かったのでDPP4にて+1/3EV 補正しています。
ディフューザーを花の近くに置くのは、光をより拡散させることを意図しています。見ての通りレフ板がないときやレフ板を利用したときと影の柔らかさがぜんぜん違うことは容易にわかりますね。影の部分に柔らかく光が回っています。どちらかというと曇り空や定常光を利用した撮影な感じです。柔らかい半面、太陽光の力強さが優しさに変わったような感覚がありますね。
光が柔らかいから、花の表面の凹凸もわかりやすい繊細さの表現もできています。ディフューザーをつかうとディフューザーらしさが出るということですね。ディフューザーを利用しても力強さがほしいときは日中シンクロでストロボを弱く炊きたくなりますね。
PS.
手持ちなので、もう少し引いて構図を整えたかったですね。(^^;)
まとめ
これらの例を見てると光と影の比率とか影の柔らかい硬い、強い弱いで印象がずいぶん変わることもわかりますね。
これらの例を見てると光と影の比率とか影の柔らかい硬い、強い弱いで印象がずいぶん変わることもわかりますね。
レフ板は2000円台のもので、小型のものになると1000円台からありますが、一つ持っておくと撮影のバリエーションを増やせます。もってると使う頻度が高くなったり、より大きなものや小さなものを撮影するときに欲しくなりますね。それだけ光にこだわるとあるとないで違いが出てくるってことですね。
食べ物のテーブルフォトを本格的に撮影されてる例をみてると、より柔らかい光がほしいために、ストロボを取り付けボックスを使った上で更にテーブルの近くで、ディフューザーをおいて、柔らかく濃厚な食べ物の感じを引き出すこともあるようですしね。
最終更新日 : 2021-05-12
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