写真・映像修行記 修行記

CPLと水面の扱い(写真・映像修行記 #36)

CPL(円偏光フィルター)を購入したときに、記事も少し書いたけど、もう少し内容を充実させたものを用意したいと思ってました。今回は滋賀県の琵琶湖の出口に当たる瀬田川にある鹿跳渓谷の撮影を使ったものを見せてみます。

かんたんな紹介ですが、鹿跳渓谷はゴツゴツした岩場が特徴で水面の高さは季節や雨の有無で変わりまして、大雨の後は近づけないですね。ここの岩は水面下になることも多くってその水面の中の観察も楽しめる渓谷なんですね。しっかりとした大きな駐車場もあるので、気軽に行ける場所です。

CPLを体感する

CPLの実例を2つ用意してみる。CPLといえば、散乱光を減らしてコントラストを上げてくれるので、一番わかり易いのが水面などの反射面の画像なんですよね。

今回利用したものはHAKUBA 偏光フィルター XC-PRO 超低反射+撥水/防汚 高性能 サーキュラーPLフィルター 67mm CF-XCPRCPL67です(リンクはアマゾン)。 このフィルタをEOS 80D+ EF-S 18-135mm USMにつけて撮影をしています。

その1

CPLが最弱の状態
CPLの効果が一番出てる状態

これは瀬田川の琵琶湖近くにある鹿跳渓谷にある橋なんですが、全くの露出条件は同じものです(EOS80D + EF-S 18-135mm(29mm) USM 1/50秒 F10 ISO 100)。そしてRAW現像はlightroomにて自動補正にしております。

見てわかりやすいのは瀬田川の水面の反射ですね。CPLの効果が一番強いときは水が透明感をましてます。ややコントラストが豊かですが、lightroomの自動補正をするとCPLの効果が一番弱いときとの差は小さいですね。

これが意味してることは、ある程度のことはRAW現像処理でCPLの有無の違いはごまかせるんですが、反射が強い部分は画像処理では厳しいということです。

そして、この写真のように水面の様は反射面が画像の全体の2割も占めるようなものになってくると全体の印象すらもかなり変化が出てます。隠し味のスパイスのようには行かないということです。

その2

CPLが最弱の状態
CPLの効果が一番出てる状態

こちらの例はlightroomでHDRを作ったものに適用させてます。3枚の画像を利用したものですが、そのうち2枚は共通のものを使って、水面の反射がよく出る1枚だけをCPLの強弱を変えております。HDRといっても自然に見えるような処理なので、派手派手ではないです。笑

違いは色乗りの良さです。水の中の見え具合で、青空の反射がよく見えるものと透明度が増したものになってる違いに変わりますね。しかも影の表現も変化しています。CPLの効果が強く出たときが一番スッキリしたものになってます。逆さ富士のような反射面を強く活かすような場合といった撮影条件でどちらか良いかが変わりますので、撮影時で違いが出ますね。CPL効果最弱は反射が盛大にでますので、それはそれで必要な効果ってことです。

CPLのHDRへの活用はまだ研究の余地があるんですが、1枚変えるだけでも強く違いが出てきます。

CPLでの失敗例

CPLを使った失敗例

見てもわかるようにCPLの効果が一番強い状態の撮影ですが、山の雰囲気と空の鮮やかさが分離してしまって下手な合成写真のようになってしまう。ちなみに、これは上記の2つの例とは違った時期の写真です。

これは山の木々も反射が取れて、彩度が上がってるけど、山と空の境目のところが無茶苦茶変になります。だからCPLの効果を強く出しすぎると良くない場合もあります。

ちなみにこの写真そのものもぶれてる問題も抱えてます。

まとめ

CPLは効果が適切で望ましい写真を作ることができますが、その反面不自然になってしまうケースも出てきます。また、反射面の取り扱いはRAW現像処理で扱う以上の違いが出てくるので、反射をうまく扱いたい場合はCPLはマストアイテムだと言えるでしょう。

CPLは比較的高価なフィルタですが、高価な分、違いが出せるものです。

経験上言えることは、あまり知られてない安すぎるCPLはレンズに取り付けるネジ溝の精度が気になる場合があるので、保守的な選択(つまり、メーカー製のもの)を選ぶことをおすすめします。

調べればわかりますが、CPLはメーカーやグレードで若干黄色みがついたりするものもあります。

そして、CPLは寿命がありますので、色味が強く出てきたと思った場合は寿命を疑ってみたほうがいいでしょうね。対策は紫外線になるべく当てないことだと思いますけどね。

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