コンテンツへスキップ

ピクチャースタイルを変更する (写真・映像修行記 #18)

今は動画を撮ろうとしたときに、デフォルトのピクチャースタイルをカメラ内でコントラストなどを変更しても満足行かないので、実際にピクチャースタイルを作ってためそうというところです。

作ってみた事情

次の動画は作成した紅葉の動画ですね。ニュートラルから、コントラストと強調を0にして、色の濃さも抑えめにしたものです。

これはPixtaのストック動画のテストに投稿してるものなのですが、どうも眠たい。なんとも言えない感じなんですね。色の濃さが抑えたことも原因ですが、コントラストを気にするあまりに強調を抑えすぎた結果も出てるようです。

内臓のピクチャースタイルのコントラストの扱い方が余り好きじゃないんですね。それで、PCでVegas Proでトーンカーブを触ろうとしてたんですが、あいにく非力な環境で変更に時間がかかりすぎるんですね。ならば、movやmp4に出力したものを変えるより、カメラの中のピクチャースタイルを変えてやるほうが圧倒的に効率は良いだろうという判断からです。

ピクチャースタイルの変え方

CanonでもNikonでもピクチャースタイルをPC で作成できるユーティリティはあります。

Info Box


ピクチャースタイルエディタ
公式ダウンロードトップページ

Picture Style Editor

Picture Control Utility 2

今回は動画のことなので、CanonのEOS 80Dで使うことを前提でスタイルを作ってみます。上記のCanonのサイトから説明書のPDFが公開されてるので、写真も豊富な説明書だからダウンロードして読んでみてください。

Picture Style Editorで色を扱うのは色再現性があるディスプレーじゃない限り環境を考えるとやめたほうがいいので扱いはパスしてみます。

できることは、カメラ内で内蔵ピクチャースタイルを少し変えることができるパラメータも扱えますが、Editorを使う利点はトーンカーブを改造できるという点なのです。たとえカラーを変更するのをためらってもですよ。

簡単なトーンカーブの触り方

最初にサンプル画像の指定が必要ですが、RAWで撮影したものを用意してみてください。基本的にはDPP4と操作体系が同じなのでDPP4を扱ったことがある方ならば迷うところはないと思われます。僕自身は、変更前後を確認できるようにしています。

Picture Style ニュートラル
これはEF-S 18-135mm USMで撮ったものですが、逆光性能はいいですね。
太陽を入れてもゴーストが出てませんからね。

上記のものはデフォルトでニュートラルを設定して改造しようと思ったからです。

Picture Styleで改造したもの 

見ての通り、コントラストを0まで下げて、シャープネスを2つ上げてます。コントラストは、トーンカーブで変えるように切り替えてます。見ての通りS字のトーンカーブです。このイメージは、輝度が高いところと低いところは緩やかな明るさの変化で、中域は直線より勾配が強めにしてるものです。これを逆にして逆S字にしたものはシネスタイルに近い超フラット系に変わります。

このトーンカーブの点(コントロールポイントといいます。)はDelキーで削除ができます。DPP4と同じですが、知らなければ戸惑う点です。

この自作したトーンカーブのピクチャースタイルでの撮影は、結構使えると思ったので、別途記事にしました。

感想

作ってみて思ったことは、手間はかからないし、トーンカーブを触りなれてれば簡単に扱えるという点です。ただし、カラーの変更は、6軸色の幅や特定色も変えられるし、色空間もsRGBやAdobeRGBの選択もできるのですが、厳密な変更を考える場合も対応できてるってことかな。色については、使ってるディスプレーの影響が多く出やすいし、個人差もあるので色再現性を考える場合は慎重にされるとよいかと思います。もちろん、カスタムピクチャースタイルですから、トライアンドエラーでより好みのものも作れるから、失敗しても触ってみようという方が上達は早いでしょうね。

追伸: タイトルシリーズ変更について

タイトルシリーズをストックフォト修行記から写真・映像修行記に変えてみました。最近はストックフォトへの投稿は止めて、試行錯誤してるところだし、そのことはYouTubeチャンネルの作成もしようと考えてるし・・・と幅が広くなってるからです。

いまはネタがいくつかあるので更新頻度を少し上げていきたいですね。

最終更新日 : 2021-05-11