これから梅雨が来ますね。ということは雨らしさの表現って、バリエーションを身に着けたほうが良いんだろうなと思ったです。ちょうど大雨だったので、雨らしさの実験をしてみます。
雨といえば雫
しずくが垂れてるだけでしっとり感が出てきますよね。確かに雨の固有の雰囲気がよく出ているように感じます。この写真がいいかどうかともかくです。笑
この写真で気がつくのは、Canon EF-S 18-135 USMの玉ボケが綺麗だということです。ボケ表現が綺麗というのは今後も武器になるなーと思ったものです。隠し味なのですが、これは背後に蜘蛛の巣に水滴がついてるために玉ボケが起きてるのです。
さらに、雨らしさと言うと窓などの水滴もそうですよね。これはビニール傘の裏側から撮った写真です。
思いつきの単純な撮影でも雨らしさは出てきますね。
雫系の写真は雨上がりとも受け取られやすいものですが、これは恐らく雨の動きを感じさせられないからなんだろうな。今回はとらなかったけど、水たまりの雨とさざなみの広がりみたいな感じの表現は雨が降ってる印象を強く与えるんでしょうね。今後の課題ですね。
他の雨の中の写真はどう表現する?と考えると、普通に降ってる写真を撮ってみました。
雨が降ってる降ってる。
今回はD7200 + Sigma 17-70と EOS 80D 18-135 USMのテレ端で比べてみました。
1/30秒 F/4 70mm ISO 100
こちらがNikon組です。望遠でもフルサイズ100mm相当ですね。この時は大雨でかなり降っていましたが、雨が細いんですよね。大雨なのですが、しっとり降ってるように感じられるかもしれません。
更に気がつくのは雨粒が落下する軌道が背景が黒いほうが見やすいということです。明るい背景では雨の動きは分かりづらいですね。
でも、葉っぱの表面などを見てもしっとり感は出てるし1/30ですが、雨がびろーんと伸びてるくらいなので重力落下も早く感じるかもしれない。
次に、Canon組です。
1/15 f/5.6 135mm ISO 200
これは類似カットをストックフォトに申請しています。こちらは木々がぶれてるので候補から外したけど、雨の動きが重力落下と葉っぱへの跳ねっ返りが表現できています。
こちらでも気がつくのは、背景が暗い目のほうが雨粒の落下は表現がわかりやすい。ということです。望遠ですし、雨の軌道は長くなってますね。フルサイズで210mm超えくらいの望遠になりますから、Nikon組より倍くらいの望遠になりますね。雨粒は同じような大きさだと思ってますから、面積比で2倍になって、望遠のほうがより鮮明に雨粒の軌道が写るってことですね。キャノン組の撮影の時のほうが雨は少し緩かったけど写真ではこちらのほうが大雨です。ただし、細く見えるので大雨っぽく見えないですね。汗
簡単な経験則として、雨粒の軌道表現は
- より望遠で
- より背景が暗く
というのが大切だなと見てます。時間帯にもよると思うけどね。夜間の雪の撮影で思い出すのはフラッシュで雪が待ってるのを表現すると言ったことは使えましたから、夕方から夜にかけては雨だけを上手く光らす工夫ができればより雨らしい表現ができるのかもしれませんね。
雨の降ってる表現のものは加工が多いと思うのですが、大雨の印象で画像を作ると、洪水が近くで起きてるクラスの激しい雨の表現になるのでしょうね。だから、葉っぱの湿った感じの表現を出す工夫は難しくないけど、雨の降った軌道をそのまんまイメージ近くに表現するのはかなりの工夫が必要だと思ったですね。
今日の一言
雨の表現を工夫するのは奥が深い。
最終更新日 : 2021-01-24
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