手ブレを防ぐためには、指の腹でシャッターを押して、脇を締めてカメラを持つとよく言われますが、それは幾分改善はできる。しかし、抽象的な改善策なので十分な解決策と言えない。次の記事で少し解決策を書いた。
手ブレ対策 その1 シャッターボタンの押し方はカメラで違う (写真・映像修行記 #31) その2もあるけど、これはミニ三脚をブラブラさせてバランサーとして使う方法です。ただし、めんどくさい
手ブレはシャッターの押し具合だけでは解決できないので、これでも未解決な部分が多くある。その点をこのコラムで書いてみる。
手ブレの要因
手ブレは、シャッターの押し方や構え方は当然あるのですが、それを突き詰めると、次のようになります。
これを意識してみてください。
更に分析をする
大雑把に言ってこの3つに分類されます。シャッターの押し方はカメラによって違いがあるけど過去に書いた記事を参考にしてください。残り2つについて、書いてみます。
カメラの構え方
カメラの持ち方構え方は、脇を締めて・・・というのは定番として語られます。だからあちこちできたり記事にされています。実はそれだけではないんですね。
レンズ付きカメラの重心の問題
です。レンズが長くて重ければ、カメラのボディ近くに左右両手で支えるとバランスが悪いために安定しないのです。僕がよく使ってるEF-S 18-135 USM + EOS 80Dであっても同じなのです。
レンズとの組み合わせで、カメラの重心がレンズ方向にシフトするために、レンズの持ち方次第では、安定しないんです。
解決方法としては、なるべくレンズの先の方を持つということです。ベストなのは、左手で持ったレンズの位置と、右手で持つカメラボディの中間にレンズ付きカメラの重心が来るのが良いです。
実際にカメラを用意して試してみるとよくわかりますよ。特に、高倍率ズームや重いレンズのときにはっきりします。
重心を意識して持つと、カメラの振り回し方が楽になります。
身体の安定性
次に身体の安定性です。僕はしばらく肩を痛めていて、3ヶ月位は筋膜リリースのローラーやゴムチューブなどを使ってほぼ治したんですが、そのときに座って撮影するときに、すごく安定するようになったのです。
135mm域を使ってもIS付きですが、1/15secでもシャッターがブレなくなった写真が増えたのです。そこで気がついたのです。
僕が考える最重要なところの一つは足首です。次に腰から骨盤にかけてかな。膝も揺れに影響があるけど、膝は鍛えるのは素人ではやり方が難しいですから触れないです。
膝を痛めたら治りが時間がかかるので、少しでも膝に負担がかかるように感じたり散歩なども含めたトレーニングは見直す必要がありますものね。
補足 2021/5/1
骨盤と大腿骨の関係がずれてると身体が安定しにくいです。足を前に踏み出したときにつま先がまっすぐ前に向いてるのかやや内側や外側に傾いてるのかで骨がずれてるかどうかはわかります。このズレを治すのは大変です。座り仕事をしてる方はずれやすい部分でもある。
アマゾンでゴムチューブを探す。僕はエキスパンダータイプを使ってるけど、平べったいタイプでも足に巻きつけられるのだったら十分だと思う。
肩・腕
肩と腕はカメラの重さに対応できる強さがあるかどうかですね。なければ当然ブレやすいです。
映像や写真でされてる海外のプロ系のyoutuberスゲー腕の太さしの人を見かけるくらいです(Jared PolinやParker Walbeckとか)。ここを鍛えるというのも安定性に繋がりますよね。
足首
足首は地面と身体の緩衝材になる一番根底の場所です。ここが弱ければ、身体は揺れやすいし、疲れやすい。だからこそここを鍛えて改善するだけでも身体の揺れをある程度緩和できるんです。
僕がここの改善に使ったのはゴムチューブです。それを足を足首から前後に動かしたり、左右に動かしたりして使ってました。
前後は立って訓練も何も使わずともできる方法があるけど、左右に動かすのはゴムチューブが一番使いやすいです。黄色(最弱)、赤色のゴムチューブくらいが使いやすいです。
ただ、足首は頑張りすぎて身がいくと歩くのが辛くなりますので、頑張りすぎないくらいにして、継続して訓練するというのが良いと思ってます。
訓練がうまくいくと、経験上のコメントとして、足首が大変楽になって疲れにくくなります。ソールが厚いシューズを履いて歩く感覚を持ったです。
当然足首が柔らかくなる。ためしていないけど、カメラを持って映像を撮影する場合でも、たとえジンバルを持ったとしても微小な揺れがより柔らかくなるでしょうね。
腰・骨盤、体幹
体幹の強さです。これも重要です。
カメラを構えたときは、レンズ付きカメラの重心と身体の重心がずれるし、その重心のズレは揺れやすい原因ですから。そこに強く関わってくるのは背中の筋肉や腹筋になります。
おまけに揺れを最小限にしようと思ったら、体の軸上に重心が乗ってるのが望ましいんです。
本当は膝を使って、高さ調節のときにカメラを持ったときの重心を調整してやるといいんですが、膝の強化は書かないですので調べてください。
膝を意識しないとなると、腰の強さで少しかんがえたときの安定性を意識することになりますね。要するに姿勢を良くするとブレにくいというわけです。
姿勢を良くするのは当然バンランス感覚になるので、体幹トレーニングを取り入れると良いとなります。
僕がやってるのは、アームレッグクロスレイズ(ダイアゴナル)やプランクですね。
骨盤を安定させるという訓練になりますし、姿勢も体型も良くなります。これも身体はらくなります。腰を傷めにくくなります。
プランクやアームレッグクロスレイズは色んな所で紹介されてるからそれを参考にしてください。
何も考えずにやると、下腹の部分が下がりやすいので、下腹に真っ直ぐの姿勢にすることを意識して取り入れたほうがいいです。
どうなるか?
撮影時に安定するようになります。体幹訓練は姿勢が真っ直ぐになるし、足首のことも揺れにくくなる。
立って撮影するにしても手ブレ補正がある135mm で1/80secまでは安定した撮影ができるようになったので、もうちょっと良くなるなと感じています。
問題は習慣化して続けられるかどうかと意思ですね。膝の強化は着手してみたいけど、むちゃできないから方法を探ってます。
プランクはネットで30日間プランクチャレンジというのをやってる人たちがいて、習慣化の助けになるかもしれない。頑張りすぎないことだけは注意して下さい。
最終更新日 : 2021-05-08
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